市場縮む居酒屋 ノンアル宴会やつまみ宅配で需要喚起(産経ニュースより)
2012.4.16 14:49 [酒]
節約志向や若者のアルコール離れで居酒屋市場が縮小するなか、大手チェーンが相次ぎ新サービスを導入している。営業時間外の昼間に店舗を会議室として貸し出したり、女性向けのノンアルコール宴会を提供。おつまみの宅配サービスに乗り出すチェーンもあるなど、新たな需要の掘り起こしを急いでいる。
コロワイド(横浜市西区)は傘下の「甘太郎」や「北の味紀行と地酒 北海道」で、ランチ終了から夕方の営業開始までの間、個室を会議室やセミナー会場として貸し出し、終了後にそのまま宴会を行うプラン「ちょこっとセミナー」を1月から始めた。10人前後のグループでの利用が多く好評という。暇だった“空白”の時間帯における、スタッフの有効活用にも貢献している。
同社は主婦など女性を主なターゲットに、ノンアルコールビールやソフトドリンクを飲み放題にする“ノンアル宴会”も昨秋から導入。夜勤の消防士が利用するなど「意外なニーズも発掘できた」(担当者)。
モンテローザ(東京都武蔵野市)は4月1日から、傘下の「魚民」など全国1040店でおつまみのテークアウトサービスを始めた。エダマメや鶏の空揚げなど2~3人前で1890円。近隣の会社員らが購入するなど好評。同社は3月からインターネットショッピングサイト「ファミマ.com」で居酒屋メニューのネット通販で宅配するサービスも始めた。
民間調査会社の富士経済によると、居酒屋市場は平成24年に、直近のピークだった18年に比べて13・3%減の2兆165億円になる見通し。大手チェーンでは居酒屋からの業態転換を進める動きも出るなど、業界全体が正念場を迎える中、競争はますます激しくなりそうだ。(金谷かおり)